トレード手法

【初心者向け】ティック回数はどう見るべき?出来高との違い・使い方を解説!

更新日:


 
 
 
こんにちは、
 
今日はティック(Tick)回数についてです。
 
私もちゃんと勉強する前は、ティック回数=デイトレの指標と思っていたのですが、構造を理解すると中長期の投資でも使えます。
 
初心者の方は「ティック回数って何?」「出来高とはどう違うの?」という感じだと思いますので、基本から具体的な使い方について解説していきたいと思います。
 

 
 
 

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ティック回数(約定回数)の基本


 
 
ティックとは、株価が動いた時の最小単位(呼び名)のこと。
1日に約定(取引が成立)した回数をTick回数と考えればいいです。
 
ティックという言葉は、時計が「チックタック…」と針を刻む音が語源と言われています。今ではネット証券で気軽に回数を見られますが、かつては手動で計測していました。
 

 
 
そして、意外と説明できないのが
「ティック回数」と「出来高」の違い。
 

 
✔出来高とは、売買が成立した「株数」「量」のことです。
 
一方で、、
 
✔ティック回数とは、売買が成立した「回数」のこと。

 

 
・・・・
 
 
すぐにはピンと来ないですよね。(笑)
具体的な事例を出しましょう。
 
 
たとえば、ある投資家が1回で同じ銘柄を500株買ったとします。
この時、出来高=500株・ティック回数=1回となります。
 
しかし、5人の投資家が1回に100株ずつ同じ銘柄を買ったとしましょう。
この時も出来高=500株ですが、ティック回数=5回となります。
 
 
もっと簡単に話すと、
 
1回100株の取引をしても、
1回1万株の取引をしても、
 
ティック回数は同じ「1回」です。
 
つまり、単なる出来高の数量では分からない、参加者数の多少がティック回数で分かるのですね。
 
 

ティック回数を見ることで大口の動きを捉える


 
 
出来高に加えてティック回数を見ると、大口投資家の動きを捉えることができます。
 
たとえば、その日の出来高が大きさに対してティック回数が極端に少ない時。
これは、大口投資家によって一気に大量の株が売買された可能性が高いです。
 
なので、その日のティック回数が少なくて、出来高が極端に大きな場合は、大口投資家が売買したと考えてそん色ないでしょう。売りの場合も全く同じです。
 
そもそも、低位株でもない限り1回で3,000株とか、1万株とか個人ではなかなか買えないですからね。
 
 
対照的に、大口投資家の参加が見られない(少ない)中小型株に関しては、出来高とティック回数が一定割合で推移し、開きが少ないです。
 
そういった銘柄は、取引量に加えて参加者数が多く、流動性=換金しやすさという面でも安心感があります。
 
急騰銘柄の初動を狙う際に、よく「出来高急増」が大口投資家が買ったサインと言われますが、
 
さらにティック回数との乖離具合を見ると、どれくらい大口投資家が参入しているか?が分かります。
 

注意点!

 
ただし、
ティック回数が出来高に対して少ない株なら大口投資家が入っているんだな!ヨシ!
 
とはならないでください。(笑)
 
  
特に、平時から出来高が少ない小型株だと、数千万円規模の取引で簡単に値が動いてしまいます。なので、出来高の量と合わせて見ること。
 
あと、流動性リスクと言って、「売りたいのに売れない!」というリスクも出てきます。ティック回数が少ない=参加者が少ない状態なので、言い換えれば買い手もいない訳です。
 
なので、暴落していて今すぐ売りたいのに、そもそも売れない。売れたとしても、かなり低い株価で約定してしまうという事が起こります。
 
 

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ティック回数の目安と買ってはいけない銘柄


 
 
このティック回数ですが、
 
日経225に採用されるような大企業や
時価総額の高い企業であれば、
「少なすぎる」「売りたくても売れない」
という事はまず起こりません。
 
株初心者に大型株の売買が勧められるのは、
そういった側面もあります。
 
ただ、業績が良く将来性もありそうなのに、
全然売買されていない
という銘柄も存在します。
 
 
その場合、ティック回数は
どのくらいを目安にするべきでしょうか?
 
 
ここは私の考えですが、
1日のティック回数が100回以上あれば、
まず問題ないと言えるでしょう。
 
逆に、100回未満という銘柄があれば、
全然売買されずに放置されているということです。
 
つまり、売りたい時に売れない可能性が出てきますので、良いと思っても
すぐに買わない方が良いです。
 
監視リストに入れておいて、
実際の売買が伴ってくるのを待ちましょう。
 
 

ティック回数はどこで見る?


 
 
ティック回数は、各証券会社の「歩み値」を見ることで確認することができます。
 
ただ、時間が経つと更新されてしまうので後で振り返るには不便だと思います。
 
1日のトータル数を見たい場合に関しては、株探の「本日活況銘柄」で見るようにしてください。
 
特に、出来高急増して「上昇の初動」っぽい形をしていた場合、ティック回数も伴っていればより強力な上昇と裏付けられます。
 
株探:本日活況銘柄
https://kabutan.jp/warning/?mode=2_9
 

株を買う時の基本は、しっかりと流動性があるか?を確認すること。
そして、そのツールとしてティック回数をチェックしていきましょう。
 
因みに、ティック回数がどの程度あればいいかですが、私の経験上、平時の1日ティック回数が100回以上あれば、問題ないと思います。
 
100回というのは、誰もが知るような大企業や活況な銘柄であれば、(少なすぎという意味で)ありえない数字なので、「最低限」として見ておいて下さい。
 
   
そこで問題なのは、あなたが「これは良い会社だな」「将来的に化けそうだな」と思った銘柄に、全然ティック回数が伴っていない時です。
 
その時点では参加者がいない訳なので、いきなり買いには行かず、リストに入れておいて買いが入ってくるのを待つのが賢明だと思います。
 
 

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まとめ

 
 
本日の記事は以上となります。
 
内容をまとめると、
 

 
✅出来高は「売買の量」
 
✅ティック回数は売買の「回数」
 
✅出来高とティック回数に乖離があると、大口が売買している可能性がある
 
✅流動性リスクから、少なくとも1日のティック回数が少なくとも100回以上の銘柄を取引する

 

 
以上を気を付けると、日中の動きだけでなく中長期的な目線から活況銘柄を選べるようになると思います。
 
もちろん、細かいティック回数だけでなく、全体地合いやチャートの流れに沿って売買してくださいね。
 
それでは。
 
 

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