値がさ株(値嵩株)とは、
ひとことで言うと「値段が高い株」のこと。
株価がいくら以上という明確な定義はなく、
市場全体の株価水準によっても変わってきます。
日本株の場合、だいたいではありますが、
株価が5,000円以上であれば、
値がさ株と言って差し支えないでしょう。
この値がさ株、個人投資家にとっても
大きなメリットがあるので
オススメしたいのですが、、、
株価が高いという事は、
買うためのハードルも高くなります。
日本株は最低100株から
買わないといけないので、
たとえば株価5,000円となれば、
資金50万円以上は必要になってきます。
それでも、値がさ株に投資するべきなのか?
この記事ではそのメリットと、
資金50万円以下でも値がさ株に投資できる方法について
説明していきます。
目次
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値がさ株に投資するメリット
値がさ株がなぜ高いかと言えば、
・発行済み株式数が少ない
・長期にわたって好業績
という要因があります。
そこから発生するメリットは
以下2つになります。
① 株価が上昇しやすい
値がさ株に投資するメリット1つ目は株価が「安定的に上昇しやすい」ことです。
その理由は、主に下記3つです。
✅小資金の投資家が少ないので利確売りが入りにくい
✅機関投資家がじっくり買い上げていく
✅企業があえて株式分割をしない
一般的な話ではありますが、個人投資家は
「利益確定のタイミングが早い」と言われます。
小資金であればあるほど、その傾向は高まります。
資金が限られている人は、
どうしてもエントリー⇔利益確定を繰り返して
資金を回転させる必要があり、
含み益が出るとすぐに売って
利食いしてしまう傾向があります。
なので、株価が1000円以下という
個人投資家が買いやすいような銘柄は、
株価がちょっと上がるだけで利益確定の売りが入ってきます。
しかし一方で、資金の少ない投資家は
値がさ株には投資しません(というより、できません)。
よって、値がさ株には個人投資家の
利確売りが簡単に入らないため、
株価がきれいに上昇しやすいです。
② 安定した値上がり益を狙える
値がさ株に投資するメリット2つ目は
「安定した値上がり益を狙える」ことです。
値がさ株というのは、
値動きがかなりゆっくりです。
時価総額が大きい企業ほど、極端な値動きが少ないです。
株価がS高・S安になる確率のもかなり稀です。
これなら日中なかなか株価を
見られない方も安心ですよね。
この背景には、機関投資家の存在があります。
機関投資家は資金が莫大なため、
株を一気に買うことはしません。
なぜなら、一気に買ってしまうと
急激に株価が上がってしまうからです。
機関投資家は時間をかけて
じっくり買い集め、株価が十分に上がったあとも、
徐々に売っていきます。
個人投資家による利確売りが入らず、
あったとしても影響が軽微なため、
値がさ株の株価はじっくり
上げていくことが多いと言われています。
よって、値がさ株に投資すれば、
急激に資産は増えなくても、
長期的に安定した値上がり益(=キャピタルゲイン)を狙えます。
値がさ株に投資するデメリット
① 必要投資金額が高い
値がさ株に投資するデメリットは、
何といっても必要な投資金額が大きくなってしまうこと。
50万円を下回るような
小資金の方にとっては、
なかなか手を出しづらいのがデメリットとなります。
日本を代表するような企業の株価を見ても、
そのハードルの高さは一目瞭然。
銘柄 | 株価 | 必要資金(100株あたり) |
---|---|---|
7203トヨタ自動車 | 8,440円 | 84.4万円 |
9984ソフトバンクグループ | 10,000円 | 100万円 |
9983ファーストリテイリング | 89,700円 | 897万円 |
7974任天堂 | 63,600円 | 636万円 |
6861キーエンス | 51,000円 | 510万円 |
少し前のファーストリテイリングなんて
株価110,000円ありましたから、
最低単元買うのに1000万円以上必要という事です。
とんでもないですね(^-^;
私のこれまでの経験上、
個人投資家の平均資金はおよそ100~300万円です。
そう考えると、値がさ株を100株買うだけで
資金のほとんどを使ってしまうので、
ハードルが必然的に高くなります。
もちろん、このハードルの高さはメリットであり、
言い方は良くないですが「お金のない人」が
買ってこないので、値動きが
安定しやすいという側面もあります。
② 業績が急激に悪化した場合にダメージ大
高い株価というのは、業績の良さに裏付けられている部分もあります。
そのため、業績が急激に悪化した場合は、一気に株価が下落してしまいます。
値がさ株がなぜ値がさ株になったのかと言えば、
長年の好業績が背景にあります。
株式分割した企業を除き、
日本を代表するような企業の多くが
値がさ株となっています。
たとえばSonyの株を
上場当時の1955年に買うと、150円でした。
そのまま持ち続けた場合、その後4200倍まで
株価は上がっています。
ソニーの年足
引用:ソニー年足
しかし、2000年のローソク足を見ても分かる通り、
そこから急降下。
16950円を付けてから12年後の2012年には
株価は95%以上下落しています。
このように、業績に大きなマイナスがあったときは
株価も大暴落しやすいのがデメリットでもあります。
③ 損益額の変動幅が大きい
デメリット3つ目は「損益の変動額が大きい」ことです。
たとえば、6861キーエンスに100株投資する場合、
株価がおよそ50,000円ですから、
必要資金は500万円になります。
その時、同社の株価が2%変動、つまり株価が1000円上下した際の
損益額の変動は下記のようになります。
2%下落 現在の評価額
4,900,000円(-100,000円)
2%上昇
5,100,000円(+100,000円)
もし株価が下落したとすると、
たった2%でも、10万円お金が減ってしまうのです!!
ちなみに株をある程度やっている方なら
お分かりかと思いますが、2%の値動きというのは、
結構普通に起きます。
もちろん、上昇する時は
その分恩恵を受けることができますが、
1日で数十万円単位の変動は、人によっては
値動きにストレスを感じてしまうでしょう。
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値がさ株を買って良いタイミング
もともと株価の高い値がさ株。
基本としては、割高な状態で買ってはいけません。
値がさ株は、株価が変動する割合そのものが小さくても、
価格に与える影響は大きくなります。
例えば1株1万円の銘柄が5%下落すると、
100株の保有でも5万円の損失が生まれます。
したがって、割高な状態で買っててしまうと
大きな損失が発生する可能性があります。
逆に、一般的に見れば値がさ株の
企業が倒産するリスクは非常に少ないです。
割安のタイミングで買うことができれば、
わずか数日で100万円単位の利益を出すことも可能です。
値がさ株を買う際の基準
値がさ株、特に時価総額の大きい企業の多くが
日経平均やジャスダックなどの指標に連動しています。
※株価が高いので必然的に影響が大きくなります。
なので、各種株価指数との相性が良いため、
地合いが悪い日に買って、上がった日に売る
という戦略が通用しやすいです。
一例ではありますが、
私は以下を基準としています。
✅25日騰落レシオ70以下
(上昇トレンドの形であれば100割れをいったん狙うのもあり)
✅外国人投資家が買ってきた場合
✅日経平均の75日線タッチ、
もしくは割れてからの25日線復帰
このように、
使い古された指標かもしれませんが、
値動きがゆっくりだからこそ
シンプルに通用しやすいです。
まずは、割高な状態で
掴んでしまわないように注意しましょう。
小資金でも値がさ株に投資する方法
ここまで値がさ株の良し悪しについて話してきましたが、
特に株式投資初心者ほど、値がさ株をお勧めしたいです。
潰れる心配が極小で、値動きも安定していますから。
とはいえ、、、「値がさである=高い」ことが一番のネックだと思います。
買いたいけど、そもそも高すぎて買えない!という人も少なくないでしょう。
ただ、資金が足りない方も諦めずに、
ここで紹介する「ミニ株」を活用してください。
ミニ株とは何かというと、、通常は100株単位でしか
買えない銘柄を1株単位から購入できる制度です。
なんと数万円の資金からでも値がさ株のオーナーになることができます。
・売買タイミングが限られる
・株主優待の対象にはならない
というデメリットはありますが、
普通ではまず買えない優良株を変えるチャンスです。
たとえば、任天堂の株を100株買おうすると
通常は500~600万円かかります。
普通の感覚からして、ちょっと手出しづらいですよね、、、
仮にあなたに数千万円単位の資金があったとしても、
買ってしまうと、そこそこのウェイトを占めるはずです。
ただ、例えば10株とかなら50~60万円程度の買い単価になるので、
株価が下がっても分割してエントリーが可能です。
その点、資金に余裕があろうが無かろうが、
値がさ株とミニ株は相性が良いです。
口座開設はタダなので、ぜひ開設してみて下さい。
ミニ株はSBIネオモバイル証券とLINE証券から
買うことができます。
<特徴>
✓ Tポイントを使って取引ができる
✓ 月額220円で取引し放題(月の約定代金が計50万円以下の場合)
また期間固定Tポイントとして、毎月200ポイント受け取れるため、
50万円以下の取引であれば実質月額20円で取引できることになります。
SBIネオモバイル証券の詳細はこちら
ミニ株の注意点としては、売買タイミングが
寄り付き&引け後が基本のため、日中のデイトレには向かない事です。
ただ、読者さんの多くが日中お仕事をしながら
という状況かと思いますので、ゆっくり持ちながら、
利が乗ったら翌日売却という考え方で良いと思います。
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まとめ
本日の記事は以上となります。
私も資金が30万円くらいしかなかった頃は、
御多分に漏れずに、安い株にばかり投資して失敗していました(笑)
その経験から言っても、値がさ株には
安定して利益を得られる素地があります。
あとは、時価総額の大きい企業が多いので、
日本経済の成長をしっかりと恩恵受けられるのも良いですね。
※グローバル企業であれば日本だけでなく
世界経済の成長の恩恵を受けられます。
今ならミニ株を使って無理なく投資できますし、
まずは10株から試してみると良いと思います。
ぜひ試してみてください。
それでは!