株で勝つ秘訣コラム

「大量保有報告で株価が上がる」とは言い切れない理由

投稿日:


 
 
こんにちは、カズキです。
 
大 量 保 有 報 告
 
株の売買をしている方なら、ニュースなどで一度は目にしたことがあると思います。
 

 
大量...つまり、大株主になった人の報告ってこと?
 
沢山買われてるんだから、有望銘柄という事か!!!

 

 
これ、およそ合っているようで、決めつけは結構危険です。
 
この記事では、大量保有報告書とはどのようなものか?
そして、どのように株の売買に活かすか?について説明したいと思います。
 
最初に言っておくと、おそらく簡単ではないです。(笑)

実際に大量保有する人の状況を私たちが知るのは困難なので、まずは見方を覚えていただければ良いかと思います。
 
それでは、はじめます。
 
 

スポンサードサーチ

大量保有報告の基本ルール

 
 
大量保有報告書とは、
 
「発行済株式の5%以上を保有したら、必ず提出しなければいけない」
 
法定書類のことです。
 
もう少し詳しく言うと、
 
上場企業の株を5%以上を保有した際、
5%以上となった日から起算して5営業日以内に取得者が提出する

 
ルールです。
 
ちなみに提出が遅れてしまった場合は、課徴金が発生します。
 
  
大量保有報告が義務付けられている背景ですが、そもそも市場は公正であるはずなのに、
一部の人が株を大量に買い占めたりすると、その会社の経営や株価に大きな影響を与えます。
 
そのため、特定の株を大量に保有していた場合に他の投資家へ知らせるための制度として、大量保有報告書が存在します。
  
 

大量保有の目的は様々


 
 
大量保有の目的は、株価上昇だけではありません。
 
たとえば、4845 株式会社スカラにドイツ銀行が2019年5月22に日に提出した大量保有報告書。 
 
保有目的として、以下のような記載があります。
 

 
証券業務及びその付随業務としての貸借取引等のディーリング業務等(発行会社の事業活動を支配する目的又は重要提案行為等を行う目的は有さない)
 

 
引用:有報速報(外部サイト)
 
 
これはつまり、「ドイツ銀行は、顧客である機関投資家の貸借取引のために株を持っています。」ということです。
 
そして、ドイツ銀行から株を提供された機関投資家はその株をどうすると思いますか...?
 
相場の局面にもよりますが、「空売り」に使うことも結構あります。
 
実際、当時のスカラの日足チャートを見ても、5月15日に大量保有を始めたと同時に、
 
好決算で高く寄り付いた5月16日から一貫して下落しているので、大量取得した株で空売りしていたことも十分考えられます。
 

 
 
もちろん「買い」のために保有することもありますが、ここで言いたいのは、
 
大量保有報告書が提出された=買っている人が多いとは限らないということです。
 
大量に空売りを仕掛ける人がいるというケースもあります。
空売りが多い=その会社の株価が将来下がると思われているという事ですよね。
 
このように、大量保有報告書を見ながら空売りが多い企業を探して、売り浴びせるという戦略も存在するのです。 
 
 

スポンサードサーチ

大量に保有しているのは誰??

 
 
大量保有を行う投資家は、およそ3種類に分類できます。
 
大量保有報告のデータについては、金融庁の電子開示システムEDINET(http://disclosure.edinet-fsa.go.jp/)で閲覧できます。
 
保有目的や取引経緯もちゃんと書かれていることが多く、背景を把握するにも便利なサイトです。
 
そんな中、大量に株を買っている人たちはというと、、、
 
 

①機関投資家・ファンド

 
ブラックロック、JPモルガン、AQR、フィデリティ等のファンドが代表例として挙げられるでしょう。実績・規模とも申し分ない投資主体なので、株価に与えるインパクトも大きいです。
 
顧客から預かった資金を運用しているため、大量保有報告後もジワジワと買ってくる傾向があります。
 

②証券会社

 
証券会社が、トレーディング・消費貸借の目的で保有することもあります。
 
ただ、これに関しては市場で買い付ける時もあれば大株主から借りることもあり、証券会社の動きがどこまで株価に影響を与えているかは不明です。
 

③個人投資家

 
個人投資家でも大量保有報告に名前が載ることはあります。
「個人」とはいっても、会社の経営者、資産家、そして有名投資家といった桁違いの資金量を持つ人たちですが。
 
企業の社長や役員・親族であれば、長期保有(安定株主)を目的として保有したり、
買収・子会社化・取引先との関係維持のための保有も見受けられます。
 
また、海外では有名投資家のファンドが大量保有報告書を出し、経営陣に圧力をかけて株価を上昇させることもあったりします。
 
 
ざっと上記の3パターンに分けられますが、
事例からも分かるように、大量保有報告が出たら「誰が?」「何のために?」保有するのか考えるのが重要です。
 
 

大量保有報告の分析手順


 
 
それでは、実際に大量保有報告が出たら、
どのように分析すればいのか?
 
手順を解説していきます。
 
 

①報告書の種類を確認

 
大量保有報告書には2パターンあり、
「新規」もしくは「変更」なのかで方針が異なってきます。
 

 
新規⇒株を5%以上保有したという報告
 
変更⇒もともと5%以上保有していたが、買い増しor売却により保有量が変更になったという報告

 

 
となります。
 
新規での大量保有は、プラス材料と見られやすいです。
 
しかし、変更の場合、保有量が増えているならともかく、
売ったという報告であればマイナス材料になりやすいです。
  

②提出した人は誰か?を確認

 
こちらは前述したとおり、保有者によって目的が変わってきます。
 
特に保有したのがファンドなのであれば、
そのファンドがどのような会社を投資対象としているのか?
直近の運用成績の良し悪し、運営している有名投資家などを調べてみると、売買傾向がつかめるでしょう。
 
また、有名な投資家や、運用成績の良いファンドが大量保有報告書を提出すると、それが好感されて株価が上がることもあります。
 

③保有目的を確認

 
もっとも重要なのが、「保有目的」です。
 
・企業のファンダメンタルズ的な成長を見越しての保有なのか?
・値上がり、値下がり益を意図した一時的な保有か?

 
など、保有者の意図を読み取ることは忘れずに行ってください。
 

④保有割合を確認

 
「大量保有」とはいっても、株式全体の何パーセントであるか?そしてその増減を確認しましょう。簡単に場合分けすると、以下のようになります。
 

 
〇割合が増える時
・企業の買収目的で買い集める
・追加買い、空売りのための調達
・企業間の資本提携
 
〇割合が減る時
・個人投資家やファンドが、株価の値上がりに伴う利益確定で売られる
・経営者が資金確保のために売却した
 

 
以上の要素から、判断してもらえると良いと思います。
 
ちなみに、浮動株比率も合わせて見るようにしてください。
大量保有による株価への影響は、浮動株比率が低いほど、大きくなります。
 
 

スポンサードサーチ

まとめ

 
 
本日の記事は以上となります。
 
おそらく、、少し難しめの内容だったと思います(笑)。
 
そうです、大量保有報告書の影響はそう簡単に測れないからです。
 
実際、証券会社が大量保有報告書を提出する場合、5%超の株を保有した当日に提出するのではなく、
 
基準日(第2、第4月曜、又は15日と末日)を設けて
その日時点で5%を超える際に提出するルールです。
 
つまり、タイムリーに大量保有報告書は出されないので、
そういったことも、予測を難しくしています。
 
なので、報告書を見て理解はしつつも、「前向きな保有なのか?」「売りに繋がる要素は無いのか?」といった想定をしながら臨むこと。
 
決めつけをしないことが何よりのポイントだと思います。
 
ご参考になれば幸いです。
それでは。
 
 

スポンサーリンク

よく読まれている記事TOP3

1

    こんにちは、カズキです。     今日は、 退職金を株で運用することを 検討している人へ向けた記事です。     多分、読んでいただくと こんなの信じられない・・・ 俺(私)はそんな馬鹿なマネ ...

2

    こんにちは、カズキです。   今日は、過熱している銘柄があるときによく聞かれる「信用残」についての解説です。     信用残を的確に見られるようになると、   ・まだ買って間に合うのか?ダメな ...

3

  こんにちは、カズキです。   『これから株を頑張りたいけど、どんな本で勉強したらいいだろう?』   『上辺ではなく、再現性の高い  ちゃんとした本を読みたい!』   そんな方に、私が厳選する 株本 ...

-株で勝つ秘訣コラム

Copyright© カブログ@副業株ブログ , 2020 All Rights Reserved Powered by STINGER.