こんにちは、
株は安い時に買って高い時に売る。
なら、出来るだけ大底と思われるところで買いたいですよね、
まして、株価が大きく下落しているときは、安く・大量に買えるチャンスでもあります。
しかし、急落するチャートを前にすると、「まだまだ下がるんじゃないかな…」と心配になって手が出せないという人も多いと思います。
長期的な下落は、2番底、3番底の危険性もあるので、なかなか判断に迷うところですよね。
今日は、そんな下げ止まりを見極める方法についてお伝えしていきたいと思います。
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大底は、"疑いつつ"当てに行く
個人的な考えなのですが、大底は当てに行くつもりで考えるのが良いと思っています。
ただし、疑いつつ…です。
一般的に「天井と大底を予想するのはNG」と言われます。それはその通りです。
実際、最高値・最安値を当てるのは至難の業ですし、一流トレーダーだって平気で外すわけです。
だから、決めつけてエントリーすると痛い目に遭いますよね。
しかし、長い目で見て、売買の精度を上げるためには、ある程度自分なりの見立て・プランを持つことも必要です。
なので、
考えに考え抜いたうえで下げ止まりを想定しつつ、実際の売買では決めつけをしない。
そして、予想を外していたらすぐに行動を修正する。
このような、絶妙なバランス感覚が求められてくるように思います。
これは非常に大切な感覚で、一流のトレーダーの方を見ていてると、
高いスキルを持ち合わせていても自分の判断を常に疑っているという人が多数です。
彼らは自分なりのプランと市場の動きを照合し、
ときに疑心暗鬼になりながら売買をしていると思います。
長年株で勝てる方はそんな感覚なのだと覚えておいてください。
下げ止まりに対する売買方針
下げ止まりを見極め、買い下がっていく際にどう行動するべきか?
具体的な売買方針についてお伝えしていきます。
予想を外すことも考え、やはり1点集中で行くとリスクも高いし判断もブレますので、最低でも3分割で買いに行くつもりでいいと思います。
もし数年以上、長期保有を考えているのであれば、
たとえばですが、1回目に買った株価から15%マイナスになったら、追加買いを入れるなど、基準を決めておくといいと思います。
短期トレードであれば、もう少し狭い価格幅になると思いますので、
買いを入れていく価格をあらかじめ決めていきましょう。
で、下げ止まりを判断する具体的な話に入る前に
とっても重要な事なのですが、、、
1つの指標に頼らないでください。
世の中ではダブルボトムとか、
PERが割安だからとか、騰落レシオが、、、といった指標がたくさんありますが、
1つとして万能なものはありません。
暴落相場を一度でも経験したことがある方であれば、
テクニカル的には完全な大底圏なのに、さらに勢いよく下を掘って、大きく下落していったというチャートを見たことがあると思います。
そうです、
指標だけ見れば今が最も有利な位置だったとしても、外部環境の要因によってはさらに下落するという事はよくあります。
なので、複数の判断基準を用いながら判断をしていくというスタンスでいて下さい
以前に、私の尊敬する投資家(株歴15年・資産5億以上)の方に、
「どうやったら底値を当てられるのですか?何を見ているのですか?」と聞いたことがあるのですが、
その方は、「全部見て判断しますね!杓子定規になってはいけませんよ!」と言っていました。本当にその通りだと思います。
では今度は具体的な下げ止まりの見極めについて、私が見ている基準を複数お伝えしていきます
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週足の変動幅を確認する
1日、2日の動きではなく、週足の変動幅を確認するようにしてください。
よく注視するのは、大きな下落の後、週足で2週連続で大きな陽線が出たか?です。
できれば、下落前の節目ラインを一気に抜いていることを基準としています。
例えば、日経平均の週足で表すと赤〇の部分になります。
個別銘柄で言えば、2週とも大きな陽線を見送ってしまうと出遅れてしまうかなと思いますので、
直近の安値と思われるところから最初の大きな陽線が出た翌週が重要になります。
週前半の動きを見ながら、週半ばでも大きく伸びてくるのであれば、
形が確定するのを待たずについて行っていいと思います。
ちなみにですが、上昇する力が強いと判断した時は成り行きでさっと乗ってしまいます。
信用評価損益率
いざ反発した!と思っても、その時点の高値を追いかけるのは不安だと思います。
梯子を外されたようにストンと落とされても困りますよね?
なので、潜在的に下落するリスクが高いのか?低いのか?、信用評価損益率(日経平均)の数値を見て判断もします。
これは、2019年の相場の値を参考にすると面白いです。
2019年は、前年の2018年末にクリスマス暴落とも言える大きな下落があった直後だったので、
「いよいよ今年から下落相場かな・・・」という雰囲気が年初からあったのですが、
終わってみれば安定して推移し、日経平均は年間18.2%の上昇でフィニッシュしました。
で、その2019年の信用評価損益率(日経平均)を見ると面白いのですが、ずっと11%~15%台を超えずに推移していました。
そのため、散々地政学リスクや下落局面に遭っても底堅く推移していたのです。
引用:信用評価損益率はこちらのサイトで確認できます。
https://nikkei225jp.com/data/sinyou.php
この信用評価損益率についてですが、
マイナス約20%という水準を超えると、一気に下落したときに、
強制ロスカットの投げ売りを誘発する可能性が高くなります。
いわば、下落の時限爆弾のような役割をしています。
つまり、信用評価損が小さいうちは、相場が安定していると言えますので、こちらも見るようにしてください。
これに関しては個別銘柄ごとに見ても大変だと思いますので、
日経平均の信用評価損益率を見ながらの判断でいいと思います。結局、大型銘柄の下落に新興小型も誘発されますからね。
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外国人買いの割合
日本株の動向を見極めるうえで特に重要なのが、外国人投資家が日本株を買っているのか?売っているのか?です。
現在、日本株のおよそ7割は外国人投資家の資金によって売買されています。
であれば、外国人投資家が売りを止めて買ってくるタイミングを見定めたいですよね?
そこで、外国人投資家の買い越し売り越しも確認が必須です。
注意点としては、基本的に一方通行で長期間、売買を仕掛けてくる傾向にあります。
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売り越しがずっと続いた後に買い越しの週を1週挟んだとしても、
空売りの買い戻しという可能性がありますので、こちらもチャートと合わせて、買い越しが2週以上続くかどうか?という点で判断するのをオススメします。
なお、前週の外国人投資家の売買動向は翌週の木曜日に分かります。つまり、1週間遅れでやっと分かる指標という事です。
なので、2週間も結果を待っていると、「外国人は買っているかな?」と確認する頃には結構株価が上がってしまっている場合があります。
目先チャートの動きや出来高の増加具合を見ながら、週の途中でも「もしかしたら外国人が買ってきてるかもしれないな…」と、おおよそ推測しながらエントリーを早めることも必要となるでしょう。
まとめ
本日の記事は異常となります。
下げ止まりの判断のために、
他にも見るところと言えば、かなり細かくあるのですが、
基本的には、
✅週足の変動幅&反発の動き
✅信用評価損益率の値
✅外国人投資家の売買動向
を見ながら判断していくと良いかと思います。
下げ止まりが分からなければ、完全に底値を打ったと確認してから入っても遅くないですし、
可能であれば途中から様子が変わったのを察知して早めにエントリーできると、より有利な位置で売買できると思います。
そこはあなたの現時点の力量&判断によるところだと思いますのでお任せします。
参考になるよう、いくつか関連記事も下に載せますので、宜しければご覧ください。
それでは
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