株で利益を残すには小まめな損切りが大切!
損切りが重なってお金が減ってしまった...
今日は、そんな悩みをお持ちの方へのお話です。
リスク管理の原則は守りつつ、
損切り貧乏になってしまわないように
タイプ別に分けて対処法を解説します。
目次
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損切りそれ自体は悪くない
株式投資で資産を作っていく上で、
損切りは絶対に欠かせません。
・目標金額までの試行回数の多さ
・時期によって変動する手法の精度
・トレンドの読み間違え
・注文ミスや外部環境により発生する思わぬ損
上記のようなことを考えても、
トントン拍子に連勝を重ねて資産を増やすのは至難の業です。
何より、相場環境の急変で
「運悪く」連敗してしまった時に
再起不能なダメージを喰らわないよう
傷が小さいうちに撤退する技が必須です。
なので、損切りそれ自体は
悪いことでも何でもありませんし、
たまに「ロスカット不要で勝てます!」みたいな投資法広告を見かけますが、
よほどの天才か強運でない限り、ウソだと断言できます。
一時的に勝率100%であっても、
それを他人に再現させるなんてもっと無理でしょう。
損切りせず、含み損のままにする
デメリットついてはこちらの記事をご参照ください。
損切り貧乏は2タイプある
とはいえ、小さい損切りも重なれば、
「大損」になってしまいます。
利益を確保するために
小まめに損切りしているのに、
「損切り貧乏」になってしまえば本末転倒です。
私も沢山の悩み相談を聞いたり、
自分自身でも12連敗したこともありますが、
損切り貧乏で悩んでいる人は、
② ライン近すぎ型
の大きく2タイプに分けられ、
それによって対応方法が変わります。
分け方は簡単で、損切りされた時の
「切られ方」を思い出してみてください…
タイプ① 予想外れ型
騰がると思って株を買ったけど、
その直後からみるみるうちに株価が下げ続け、
怖くなって撤退したり
損切りラインに引っ掛かるなど、
思惑とは逆の結果で
ロスカットされるタイプです。
この手の方は、
・トレンドが読めていない
・エントリーの精度が低い
が、損切りの原因となります。
株を買って塩漬けを拡大させてしまうのも、
このタイプの方です。
(ちゃんと撤退できるだけマシですが)
タイプ② ライン近すぎ型
①予想外れ型に対して、トレンドの方向も
値動きの予想も当たっていたのに、
損切りラインが近すぎて
ロスカットになってしまう人が、
②ライン近すぎ型です。
思惑が外れて損切りなら
諦めもつきますが、せっかく
予想が当たっていたのに
利益どころか損切りになっていた
時の悔しさときたら、
堪ったものじゃありませんね。(笑)
しかし、この②ライン近すぎ型
値動きの予想は出来ていても、
変動幅の予測が不十分なケースが多いです。
仕事でチャートから目を離していたら、
日中の一瞬の下げで
逆指値が刈られてしまうという人は、
まさにこの変動幅の予測精度に
問題解決のカギがあるのです。
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①予想外れ型の人が損切り貧乏を脱出するには
何よりもエントリー精度を上げる、
トレンドを読めるようになる事が先決です。
何回か損切りされたとしても
それを補って余りある得点力を
身に付けていきましょうという考え方です。
では、どのように取り組むべきでしょうか?
トレンド系テクニカルの使い方を見直す
オーソドックスに移動平均線や、
ボリンジャーバンド等の勉強をするのは当然として、
意外とやりがちなのは、下がっている銘柄に
値ごろ感で買いを入れること。
しかし、トレンドはそう簡単に転換しません。
そうではなく、「買い」なら
トレンド系テクニカルを使いながら
上昇基調になっているものに、
まず取り組んでみましょう。
※過熱している銘柄は除く
SBI証券のチャート形状などで
サクッと探すこともできます。
SBI証券ホームページ
実際に、長く相場に残る億トレーダーの方の多くが、
トレンドに乗る順張り戦略を取っています。
億トレーダーのエントリー方針↓
地合いが難しい時期を避ける
損切りになってしまう原因は、
1.本人の技術の問題のほかに、
2.外部環境の難易度があります。
いくら上昇株を見つけるのが上手い人でも、
全面安の時期に利益を出そうとするのは
大河の激流に身一つで逆行するようなモノです。
特に相場が閑散とする
8月、12月末は例年難易度が高くなり、
「やらない方がマシ」という状態にもなります。
大暴落が起きた直後だったり、
極端に売買代金が少ない時期は静観するなど、メリハリのある戦略を持ちましょう。
合言葉は、「勝ちやすい時期のみやる」です。
地合いの判断には下記サイト(外部サイト)が使えます↓
https://nikkei225jp.com/data/
実際に売買しなくてもデモトレードで練習
とはいえ、
「予想できるようになれ!」と言われても
いきなりグンと精度を上げられる訳ではありません。
自信をもってトレードために、
場数をこなすことは必須です。
ですが、資金にも時間にも限りがありますので、
デモトレードツールを利用して
大量に銘柄を売買して練習することをお勧めします。
もはや、チャートを日々観察して
記録するだけでも良いですね。
自分なりのシナリオを描いて
値動きの予想をし、「その通りに動いた!」
という体験を重ねるのが上達への近道です。
デモトレードの使い方についてはこちら↓
②ライン近すぎ型の人が損切り貧乏を脱出するには
続いて、②ライン近すぎ型の対処法です。
ロスカットルールも決めて、それに則って
逆指値を入れているのに、
日中の値動きで引っ掛かって
ロスカットになってしまった。。。
しかも、切られた後にスルスルと
株価が上がっていったなんて経験を
している人は多いと思います。
一番怖いのは、それで「逆指値なんか要らない!」という発想になり、
逆指値を入れなかった銘柄が
大暴落して、一気にお金を減らすパターンです。
逆指値で切られるのは悪いことではありません。
結果的に値動きの予想が合っていたなら、
前向きに考えてもいいでしょう。
ですが、切られてばかりでも悔しいだけなので、その対処方法をお伝えします。
損切りラインを広げる
一時的な値動きによって、
ロスカットラインで切られてしまうという人は、
トレンドの予想はあっていても、
「変動幅」の予測が出来ていないケースが多いです。
なので、手っ取り早い対処法は、
損切りラインを広げることですが、
それだけだと損切りした際に
ダメージが大きくなってしまうので、
損切りラインの幅とポジション量(株数・資金)を、反比例させて調整してください。
具体的には、
⇒ ポジション量を3分の2にする
損切りラインを2倍に広げる
⇒ ポジション量を2分の1にする
といった感じです。
同じリスク量で、変動に耐える幅を広げるということですね。
余力があって買い下がりをするなら別ですが、
負けられない資金でやっている
兼業の方は必須のテクニックです。
エントリー位置を改善する
極端な話だとは思いますが、
そもそも最安値で買えていれば、
ロスカットに遭う事はありません。
毎回、完璧なエントリーをするのは無理だとしても、
エントリーの位置を改善することで
損切りが連発するのを防げるようになります。
これは①予想外し型の場合よりも、
より細かい精度の話になります。
具体的には、
変動幅を考慮したうえで
エントリー位置を調節することです。
では、どのように調節すればいいのでしょうか?
上位足から変動幅を予測する
例えば、日足でトレードしている人は、
日々の変動幅だけでなく週足の変動幅、
5分足でトレードしている人は、
4時間足や日足の変動幅を観察する
といったやり方です。
目先の価格変動だけでなく、
上位足の視点で「今は適切なポイントなのか?」見てください。
そして、大きな流れの中でも
出来るだけ有利なポイント(買うなら安いポイント)でエントリーすると、
トレンドが変わらない限りは
損切りされる確率は低くなります。
この方法は高値掴みを防ぎ、
全体的なトレンドを確かめるという点でも有効です。
例えば7065ユーピーアールの
8月29日時点は、6,000円台を割り、
日足の株価だけ見れば割安に見えます。
加えて、それまでの変動幅は
日中200円~500円程度なので、
5,000円台後半で買ってロスカットラインも
その下に入れれば良いようにも見えますが、
週足で見るとまだまだ高値圏での
エントリーにだった事が分かります。
テクニカル的に見ても、
直近高値6900円に対して、5800円で買っていたら1/3押しにもならないのです。
画像でも分かる通り、結果として
4,935円まで下がって上がり出すのが9月後半なので、
資金を速く回転させたい人には、
1か月近く含み損 or 動かないからロスカットとなってしまう場合もあるでしょう。
ただ、週足の動き・位置を見ていれば、
もう少し下でのエントリーを狙うこともできたはずです。
分散エントリーで買う・買い下がる
とはいえ、「そんなどこまで落ちるかなんて分からないよ"(-""-)"」という感じだと思いますので、
週足の変動幅を見るのに加え、
「分散エントリー」が有効です。
一点買いで突っ込むよりも、
株価がさらに下へ行っても買い下がりが出来ますし、
単価が下がればロスカットライン自体も下に設定できます。
変動幅の見極めに自信がないうちは
分散して買うことをお勧めします。
買い下がりなんて怖いよという方はこちら↓
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まとめ
今回の記事は以上です。
同じ人でも、今までは②ライン近すぎだったのに、
相場環境が変わって①予想外し型になることもあるので、
損切りが続いてしまったときは、
まず原因(損切られ方)を振り返り、
それに沿った対処法を取ってもらえればと思います。
それでは、今日はこの辺で!