こんにちは、
銘柄選び・投資判断をする際に
人の情報をどれだけ信用していますか?
○○円くらいまで上がっていくとか、
良い材料が出るかもしれないとか、
今度の決算すごく良いらしい・・・とか、
市場には様々な噂が流れますね。
結論から言うと、
私はこういった株価の将来を示唆するような情報をほぼ信用していません。
結局はアテにならないものが多いのと、失敗しても自力で判断した方が良い結果になりやすいからです。
ツイッターの買い煽りに乗せられて買うなんて私は絶対にありえません。
・・・
とはいえ、明確な判断基準がまだなく、実戦経験がない中であれば
多少の煽りはあれど情報に頼りたくなる気持ちも理解します。
なので、情報を利用しようがしまいが個人の自由ですが、
今日はそういった情報の中でも、私が個人的に【絶対に信じない情報=銘柄煽り】のうち1つを紹介したいと思います。
情報を利用しているはずが逆に利用されて嵌められないように、大切なポイントをお伝えしていきますね。
ズバリ、私が信じない情報…
それは、「目標株価」です。
証券会社から公式に出ているものから、根拠不明のネット情報・ツイッターすべて含めて圧倒的に信じません。
その理由を解説していきます。
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はっきり言って、目標株価は「危険材料」です
目標株価とは、その名の通り将来の株価について一定の数値目標を置き、一般投資家へむけて発信されるものです。
簡単に言うと、「将来株価を○○円まで目標に上がっていきますよ」というものですね。株探のレーティング速報でも出ます。
目標株価の出元は証券会社のアナリストなどが特定のセクターや銘柄について出すレポートが主で、
現在の株価水準が割安か割高かを判断し、将来の目標株価を掲載することがあります。
当然、現在の株価より目標株価が高ければ有望とみられ、これが引き上げられると人気を集める傾向があります。
しかし、注意しなければいけないのは、必ずしも目標株価を達成するとは限らないことです。
むしろ、目標株価に関しては、どちらかというと私は危険材料として見ています。
理由は以下3つです。
1.売り抜けの可能性がある
そもそも目標株価を発表する目的を考えてみてください。
株式市場に参加する人たちは何も遊びではなく、株で利益を出すことを目的として行動しています。そんな中で、将来の値上がりを予見する目標株価というのはとても魅力的に映りますよね。
しかし、目標株価を出す側は、必ずしも他の投資家に利益をもたらすことを目的にはしていません。
ケースバイケースではあると思いますが多くは、
目標株価が発表される
↓
将来の値上がりを期待した投資家から買い注文が多く入る
↓
もともと株を持っていた人が売り抜ける
↓
売りが大きいと株価が崩れ、目標も達成されない
こういった流れがよくあると思っています。
仮にそうでなかったとしても、株価を本当に上げて個人投資家を儲けさせるよりも、何かしら理由があってその銘柄に「注目させること」が目的と見て間違いないでしょう。
もちろん、目標株価が出た後も上がっていく場合はありますが、
目標株価が出たからといって、その通りに行くとは思わない方がいいです。
適切な解釈の仕方としては、
目標株価を出す = 上がる
ではなく、
目標株価を出す = 個人投資家にその銘柄を注目させたい・買わせたい
です。
あくまで皆さんのメリットとは別のところに目的があります。
それを念頭にトレードに臨むようにしましょう。
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2.空売りの標的になる可能性
目標株価を信じたものの上がらない、損失に繋がりやすい理由は「売り抜け」だけではありません。大きな空売りの標的になるという面も持ちあわせています。
大量の空売り注文を仕掛けて利益を得る投資家(機関)にとっては、それに対応する買い注文が溜まっていなければ巨額の売りをさばくことができません。
そこで好都合なのが、目標株価に誘われて買い向かってくる投資家の存在です。これほど分かりやすいものはないと思います。
しかも、目標株価にだけつられて買う投資家の多くはその銘柄に対して何も考えずに買い、具体的な売買プランもないので、
空売りを仕掛けられて株価が大きく下がると、不安になって投げてしまう傾向にあります。
そうなると、「売りが売りを呼ぶ」形で下落をさらに加速させるわけですね。
まして、「○○日までに△△△円目標」みたいな、目標株価+期限がセットの情報は最悪です。
具体的な期日があるわけですから、売り抜け・空売りを狙っている投資家からすればまとまった買いが入る計算が立ちやすいのです。
3.そもそも願望でしかない
「株価を○○円まで持って行きたい」という目標は、あくまで「目標」であり、さらに言えば「不確定な願望」でしかありません。
「本尊は継続意思」とか「上げていく意思」とかツイッターでたまに見かけますが、言ってしまえば、「(現実的なところは知らないけど)僕は○○したい!!」という無邪気な子供の夢みたいなものです。
まして、株価を上げる意思表示をしているだけで、実際の売買では何をやっているかはわかりませんよね。あなたは取引の前にその現場を見ていますか?
以上の点から考えても、私は目標株価をトレードに利用するどころか、目標株価がでた銘柄を監視リストから外します。すでに保有していた銘柄であった時は、強く警戒しますね。
それだけアテにならないということです。
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情報を出す側の意図を考えよう
よく考えてほしいのですが、そもそもなぜ、目標株価やインサイダーまがいの「おいしい情報」を流すのでしょうか?
理由は1つではないとは思いますが、少なくとも言えるのは
個人投資家を儲けさせるために有利な情報は絶対に出さない
ということです。
巨額の資金を持つ大口投資家は、いっぺんに買うと自分の注文だけで株価が吊り上がってしまうため、長期間、出来るだけ同じ価格帯で、資金を分散して銘柄を仕込むといわれています。
なのに、「目標株価○○円」なんて情報を出したら、それこそ将来に期待した個人投資家から大量に注文が入って株価が上がり、大口投資家が買いたい株価で買えなくなってしまいます。
おかしいですよね?
富裕層のクローズドな集まりならともかく、なんの利益享受もない一般投資家に、普通に考えたら言うわけがありません。メリットが無さすぎます。
以上のような理由から、
「目標株株価」を出す理由というのは、どちらかといえば、
自分たちが仕込み終わった銘柄を大量に個人投資家に買ってもらうことで、株価を吊り上げ、同じだけの大量の売り注文をさばいて自分たちが利益を出すため
という場合がほとんどかと思います。
このように、情報の上流にいる人たち・大口投資家の視点で株の情報を見るのは非常に重要で、誤った判断で損をしないために必須になりますので、
日々そのような視点で情報を見るようにしましょう。
まぁ長々と書きましたが、この記事によってとにかく「目標株価妄信」の投資家が減ればいいなと考えています。(笑)
それでは、今日はこの辺で。
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