株で勝つ秘訣コラム

上場廃止した株はどうなる?パターンと事例を紹介!

更新日:

 
株の上場廃止
 
そう聞くと、全ての株が無くなり
売買ができなくなるイメージがありませんか?
 
実際、株が上場廃止されると
ほとんどの場合で売買できなくなり価値がゼロになります。
 
しかしそれだけではありません。

むしろ、場合によっては価値が上がる
上場廃止のパターンもある
のです。
 
今日は上場廃止においてよくある3パターンを紹介したいと思います。
 
 


 
 

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上場廃止 3つのパターン


 
 

① 倒産により上場廃止

まずあなたが一番最初に思いつくのは
倒産によって株を維持できないパターンではないでしょうか?
 
この場合、株券の価値は0になり紙屑同然となります。
会社自体が無くなってしまうので一番損をするパターンですね。
 
最近だと医療関連会社の7612 Nutsが
債務超過・不正会計で倒産し、上場廃止になりました。
 
参考:
ジャスダック上場のNuts破産 偽計で強制調査、負債5億円
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020091700495&g=eco
 

② 買収・完全子会社化

冒頭で述べた「上場廃止で価値が上がる」のはこのパターンです。
 
なぜ上場廃止なのに株価が上がるのか?というと
買収・完全子会社される時に株式公開買付(TOB)が行われるからです。
 
TOBでは今の株価よりも少し高めの値段での買取をしてくれるので、
ここで手放せば上場廃止を通告された後でも株を高く売る事ができます。

では、絶対にTOBに応じなければならないのか?
と言えばそんな事はないのですが、
 
上場廃止された株は証券所などで気軽に取引できなくなるので、
自分で株の売買相手を探さなければなりません。
 
もし買いたい相手を見つける事ができても
かなり安値での取引になる可能性があり、
TOBが発表されれば速やかに売るのがお勧めです。
 

③ 上場の規定を満たさない

3つめは上場の規定に満たないために、
株が上場廃止になる
パターンです。
 
いきなり上場廃止!ではなく、
段階を踏んで徐々に上場廃止していくパターンです。
 
まず上場廃止になる要件として、何個かの項目があります。
そのどれか一つでも当てはまる場合、上場廃止処分になります。
 
よく当てはまる項目としては
 

 
・株主数(株式公開買付などで株主が減るので上場廃止に引っかかる)
 
・債務超過(資金繰りが厳しく解消できる見立てが立たずそのまま上場廃止に陥る)
 
・虚偽記載又は不適正意見等や上場契約違反等(違反や悪質な虚偽があった場合)
 

 
などです。
 
そして、上記の理由でいきなり
上場廃止処分になるのではなく、段階を踏んで上場廃止になっていきます。
 
 

上場廃止に至るまでのプロセス


 
 
まず最初に監視銘柄に設定されます。
 
この時すでに何かしら上場廃止になる項目に当てはまっており、
その項目が解消されないまま期間がすぎるのと、整理銘柄になります。
 
整理銘柄になってしまうと、上場廃止は免れません。
 
整理銘柄とは、上場廃止する前1か月間だけ売買が許された銘柄という事です。
この1か月間を終えると、上場廃止となります。
 
上場廃止が決まっていることもあって
高値での取引はされないのですが、
最後の期間ですので売買が盛んに行われます。
 

整理期間中のトレード手法

 
この時に0円付近で株を持っておいて
再度上場して値上がりするのを目論む人もいると思います。
 
会社が潰れた場合と異なり、基準が満たなくて上場廃止になった場合、
再度基準をクリアすればまた上場することができます。
 
ただしこの場合、元の株を持っていたとしても、
再上場する際はそれとは別物になるので、
株を欲しければ結局また買わなければなりません。
  
整理期間中にタイミングを見て
売却するのが無難でしょう。
 
 

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上場廃止のメリット


 
 
上場廃止には、会社側にもメリットがあります。
 
まず上場を廃止すると、上場するために支払っていたコストがなくなります。

監査法人に依頼したり四半期ごと決算を開示する必要もなくなり
有価証券届出書などの作成も不要でコストカットになります。
 
そして、上場廃止になったとしても議決権はなくなりません。
 
議決権とは事業や人事などに対して異議を申し立てれれる権利です。
 
株式会社は株主の決定に従う事により
資金を提供しているので、逆らうことができないのですが
 
マネージメント・バイアウト(MBO)(会社経営陣が株式を購入して議決権を集める事)をすることにより、
会社の意見を統一することができます。
株主の顔色を以前ほど伺わずにスムーズな意思決定が可能です。
 
このように、上場廃止は、
ほとんどがデメリットなので長期保有は危険ですが、
場合によっては大きな利益を得ることもできます。
 
 

個人投資家にもチャンス!


 
 
実は、上場廃止は個人投資家の利益チャンスとしても悪いものではありません。
最近の事例ですと、NTTドコモが有名です。

2020年秋に菅総理の発言で携帯関連の株が軒並み下がったとき、
9437 NTTドコモの親会社からの株式公開買付(TOB)がされました。
 
これにより株価は2,000円台後半から
TOB価格の3,900円まで一気に急伸しました。
 

※ドコモのチャート 週刊エコノミストから引用
 
NTTドコモは企業規模が大きく
保有している人も多かったので、話題となりました。
 
別の事例として出したいのは
2021年3月にMBO(経営陣が参加する買収)が発表された
スマートフォンアプリ開発企業の3689 イグニス。
 
MBOを実施して株式を非公開化すると発表されました。

この時のイグニスの業績は良くなかったのですが、事業の将来性を見込んで
米投資ファンドのベインキャピタルと経営陣が全株式を取得しました。
 
株価もMBO価格の3,000円まで急上昇しています。
  
参考:日本経済新聞
イグニスがMBO 上場廃止へ
 
 

[玄人向け]監視銘柄の空売りにも妙味あり

 
監視銘柄に指定され「悪い意味での上場廃止」が取り沙汰されると、
中には空売りを仕掛ける人たちもいます。
 
なぜそんな危ない事をするのか?と言えば、
整理銘柄になった企業はよほどの事がないと通常銘柄になることはありません。
 
なので、最終的には0円に向けてチャートは動いていきます。
 
この時に6円で株を10000株空売りし
5円で売買成立することができれば10000円のプラスになります。
 
この空売りを仕掛ける株価が高ければよりハイリターンを求められるでしょう。
 
しかしこの方法はあまりお勧めすることはできません。
整理銘柄は値動きが激しすぎて多大な損失を被る可能性があるので、ハイリスク・ハイリターンを割り切ってできる人以外は辞めたほうが無難でしょう。。
 
 

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まとめ


 
 
以上、上場廃止の株はどうなるか?
という話をさせていただきました。
 
基本的には、上場廃止の株は持っていると
マイナスになる事のほうが多いので、監視銘柄になる兆候があれば
その前に売ってしまったほうが賢明でしょう。
 
上場廃止になる企業は財務状態が良くないケースが多いので、
よっぽどの理由が無い限りはそのような企業の株を保有するのは辞めた方がいいです。
 
ただし何か特別な理由があって株式公開買付(TOB)やMBO(経営陣が参加する買収)が望める場合は別ですが、
それでも直前で買収が頓挫する事もあるので、もし売買をする時は気を付けてください。
 
それでは。
 
 

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